笑っていいとも!のテレフォンショッキングが苦手だった話

笑っていいとも!のテレフォンショッキングが苦手だった話

昼休みのお供として長い間お茶の間を支えており、2014年に終了した長寿番組「笑っていいとも!」。今回は趣向を変えて、「いいとも」の思い出(?)について。

20代以上で「いいとも」を知らない人はいないと思いますが、かいつまんで説明すると、タモリさんが司会を務めていた生放送のバラエティ番組ですね。平日の12~13時に放送され、曜日ごとに異なるレギュラーのメンバーが、ゲストを交えつつ各種コーナーに参加するといったものでした。ちなみに、同じ司会者による生放送番組の長寿記録として、ギネスにも登録されたようです。

今でも覚えているコーナーは、罰ゲームで青汁を飲まされる(罰ゲーム中「青汁~♪青汁~飲め~♪みたいな謎の歌が流れる)コーナーとか、一般投稿者が受け取った珍ラブレターを、声優(勝平さんだったかな?)が情感込めて読み上げるコーナーとかですね。本気出して考えてみたら、他にも幾つか思い出せそう。

当然平日は学校に行っているため、夏休みなどを除き、リアルタイムでは見ることができません。そのため、日曜日に前週分の内容をダイジェストで放送する「いいとも増刊号」を専ら視聴していました。午前中に放送される増刊号を親が録画しておいて、昼食時にそれを流すのが我が家の習慣となっていました。

そんな中で、番組前半にゲストとタモリさんが1対1でトークを行う「テレフォンショッキング」は、曜日に関わらず毎日設けられていたコーナーでしたが、僕はこのコーナーが少し苦手でした。

ゲストは日替わりで交代となっており、10~20分くらいタモリさんとトークを行った後、コーナーの終了間際に、当日のゲストが翌日のゲストを電話で呼ぶという流れです(だから「テレフォンショッキング」というコーナー名なんだと思います)。翌日のゲストと二言三言会話した後、タモリさんが「明日来てくれるかな?」と訊いたら、翌日のゲストが「いいとも!」と電話越しに応えて、CMに入るのがお約束でした。

問題なのは、翌日のゲストを発表するシーン。タモリさんが「そろそろお時間が・・・」みたいな空気を出すと、スタジオに来ている観覧者が「えぇ~~!?」と名残惜しそうな声を挙げる、アレです。

おそらく、観覧者は番組開始の前にスタッフさんから色々指示されており、テレフォンショッキングの終了のタイミングで『えぇ~!?』と声を挙げるように!」というのもその一つだと思います。

ただ、観覧者はあくまで一般人なので、「えぇ~!?」のクオリティが日によって差があるわけです。また、若者に人気のアイドルがゲストなら、「えぇ~!?」の声も実感がこもった感じになるし、「ヤダー!」みたいなアドリブを飛ばす人もいるのですが、一方でゲストが地味な人だったり、観覧に来てる層に人気のなさそうな人だったりすると、「えぇ~!?」の声も申し訳程度で、機械的なものになってしまいます。

それでも「えぇ~!?」を言ってくれればまだマシな方で、中には言ってもらえないまま翌日のゲストが発表されてしまい、そのままコーナーが終わってしまうことも。ひどいときは、翌日のゲストが発表された後に「えぇ~!?」が発動し、あたかも翌日のゲストに対して何か不満があるような感じになってしまい、目も当てられません。

休日に増刊号をテレビで流しながら昼食を食べているとき、テレフォンショッキングの時間になると、「今回のゲストはちゃんと「えぇ~!?」と言ってもらえるのか!?」と、心の中でハラハラしながら見守っていたものです。

今にして思うと、いわゆる共感性羞恥心ってやつですかね。「えぇ~!?」に失敗した後(言ってくれなかった後)、微妙な空気の中で、翌日のゲストを発表する仕事を最後までやり遂げないといけないときの気持ちを想像して、いたたまれない気持ちになっていたのだと思います。

一度その悩み(?)を家族に打ち明けたことがありますが、全く理解されませんでした。当時いいともを見ていた他の人はどう思ってるのか気になりますが、共感してくれる人はそんなにいないでしょうな。。。それこそ、100人に1人くらいかもしれない(笑)

※2023/11/12 リンク先の動画が削除されていたため、修正

投稿者:

ヌマノ

広島生まれ、千葉育ち、神奈川在住を経て埼玉に移住した30代会社員。休日はゲームに勤しんだり、街を歩いたり、美味しい食事を求めたりする日々を過ごしています。

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