AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ をプレイしてみた(微ネタバレあり)

AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ をプレイしてみた(微ネタバレあり)

1年ほど前、推理アドベンチャーゲーム「AI:ソムニウム ファイル」(以降、ソムニウムファイル or 前作)をプレイし、感想を書いたことがありましたが、その続編である「AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ」(以降、ソムニウムファイルニルヴァーナ or 今作)を購入しまして、つい先日クリアしました。

ソムニウムファイルの感想記事で書いた通り、続編が出るとは思っていなかったので、続編の情報を聞いて「まさかやー!」と思わず叫んでしまいました。6月下旬に発売されたので、もっと早くプレイしたかったところですが、このタイミングになった原因は、ELDEN RINGのクリアに時間がかかりすぎてしまったせいです・・・。

ともかく、今回はソムニウムファイルニルヴァーナの感想について語っていきたいと思います。ストーリーの中身にはなるべく触れないようにしますが、多少なりネタバレ要素がありますので、ご注意ください。

ちなみに、前作「AI:ソムニウム ファイル」の感想記事はこちら↓

AI:ソムニウム ファイル をプレイしてみた(微ネタバレあり) | ヌマノのブログ

■ゲーム概要

「AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ」は、前作「AI:ソムニウム ファイル」の後の物語となっており、前作でも重要な登場人物であったみずきと、新キャラクターの龍木の2人が主人公となって、連続殺人事件に挑んでいきます。

公式サイト: AI: ソムニウムファイル ニルヴァーナ イニシアチブ | スパイク・チュンソフト

★あらすじ(公式より)↓

最初に【右側】が発見されたのは、今から6年前のことだった。

中心からまっぷたつに切り裂かれた死体……。

当時どれだけ捜索しても、もう片方が見つかることはなかった。

それから6年後、行方がわからなかった【左側】が発見される。

時空を越えて現れた半分の死体……。

それはまったく腐敗しておらず、

まるでついさっきまで生きていたかのようだった。

特殊捜査班ABISの新人捜査官であるみずきと龍木は

パートナーの眼球型AI――アイボゥやタマとともに

過去と現在、夢と現実を行き交いながら

この【ハーフボディ連続殺人事件】の真相を解き明かすべく捜査を始める。

ストーリートレーラー(公式)

■プレイしてみての感想

①登場キャラクターについて

登場キャラクターについて、まず特筆すべきなのは前作から主人公が変わっていることですよね。前作は、見た目は二枚目・中身は三枚目の伊達が、目玉型の超高性能AIであるアイボゥとのコンビで難事件に挑んでいく物語でしたが、今作はみずきと龍木のW主人公になっています。

みずきは前作から引き続き登場するキャラクターですが、見た目は前作(小学生)から高校生に成長しているし、何故かアイボゥがみずきの相棒になっているし、前作プレイヤーの僕としては「伊達はどこへ行った!?」と困惑しながら今作を始めたのも無理からぬことでしょう。

もう一方の主人公である龍木ですが、相棒のタマと共に今作からの登場。龍木とタマの関係性は、伊達とアイボゥとの関係ともまた違った描かれ方をしていて、これについて語り始めるとネタバレ必至なので避けますが、非常に良かったです。一言で言うとエモい(笑)

前作から引き続き登場のキャラクターも、今作から登場するキャラクターも、皆癖がありつつも良いキャラクターでしたね。

キャラクタートレーラー(公式)

②ストーリー展開

前作と同様、主人公の行動によってストーリーが分岐する仕組みになっていて、色々なルートを進めていくことによって、徐々に事件の真相が明らかになっていくのが魅力です。

ある程度進んだところで、1つの重大な事実が明らかになるシーンがあるのですが、「そういうことだったのか!」と思わず唸ってしまいました。

そういった謎解きの要素もさることながら、色んな形の愛がテーマになっており、事件の捜査を通じて登場キャラクターの内面が描かれていくところも本作の大きな見どころになっています。キャッチコピーも「あなたが、わたしのAIを切り裂いた」ですからね。

殺人方法が猟奇的だったり、カルト教団も出てきたりとバイオレンス感は健在ですが、それだけではなく、前向きなメッセージを感じられるところが本作の大きな特徴というか、単なるミステリにとどまらないところだと思います。

③その他

前作をプレイしたときに、このゲームの賛否が分かれるポイントが2つあると感じたのですが、そのうちの1つが随所に差し込まれるミュージカル的?演出でした。事件を捜査していたら唐突に歌とダンスが流れますからね。事件の内容が凄惨なので、それを緩和するための演出だとは分かるのですが、下手するとあれで脱落する人がいるのではと・・・。

今作も、そのミュージカル的演出は健在ですが、前作プレイ済の人はそれを乗り越えているか、もしくはプラス要素として捉えられている人なので、問題は無いでしょう。僕も、逆に無かったらどうしようと思ってましたが、ちゃんとあったので良かったです。絆っちかわいい

ちなみに、賛否が分かれるもう1つのポイントは伊達の下ネタですが、主人公が変わったのでそちらは今作では緩和されています(笑)

あともう1点、重要参考人の夢の世界に潜入して手がかりを探す「ソムニウムパート」は今回も当然用意されていますが、ソムニウムパートの中で更にミニゲーム的要素があったりして、結構手が込んでましたね。とあるソムニウムパートで、某有名ゲームのパロディがありましたが、あれは怒られるのでは・・・

■まとめ

今作も、推理アドベンチャーとしてのミステリ・謎解き要素と、メッセージ性を持ったストーリーが上手く融合してて、大満足でしたね。ストーリーを一通りクリアするまでのプレイ時間は30時間超なので、丁度良いボリュームだと思います。推理物が好きでまだ本シリーズをプレイしたことが無い人は、是非遊んでみてください!

投稿者:

ヌマノ

広島生まれ、千葉育ち、神奈川在住を経て埼玉に移住した30代会社員。休日はゲームに勤しんだり、街を歩いたり、美味しい食事を求めたりする日々を過ごしています。

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