AI:ソムニウム ファイル をプレイしてみた(微ネタバレあり)
GW中、PS4やSwitchではダウンロードゲームの割引キャンペーンをやってましてね、ノベルゲームで何か面白そうなのが無いかと探していたところ、「AI:ソムニウム ファイル」が70%近く割引されていたので、迷わず購入しました。昨日クリアできたので、大きくネタバレしない範囲で、感想を語っていきたいと思います。
■ゲーム概要
「AI:ソムニウム ファイル」(以降、ソムニウムファイル)は、2019年にスパイク・チュンソフトから発売された推理アドベンチャーゲームです。次々と発生する殺人事件に対し、警視庁に所属する主人公、伊達鍵(だてかなめ)は、PSYNC装置と呼ばれる、対象者の脳内世界(作中ではソムニウム世界と呼ばれる)に潜り込む機械を使って、事件の手がかりを入手し、真相に迫っていきます。
公式サイト: https://www.spike-chunsoft.co.jp/ai/top.html
★あらすじ(公式より)↓
11月のとある金曜日の夜。
降りしきる雨の中、ひとりの女性の遺体が発見された。場所は廃墟と化した遊園地のメリーゴーランド…。
その遺体の顔には左目がなかった。どうやら犯人にくり抜かれ、奪われたらしい。
一報を聞きつけ事件現場に訪れた刑事、伊達。彼は遺体の顔に見覚えがあった。なぜ、彼女が――
――これは、夢と現実を捜査し、失った記憶と因縁の殺人犯を追う、ある刑事と相棒の物語。
■プレイしてみての感想
①登場キャラクターについて
プレイヤーは、主人公である伊達を一人称としてストーリーを進めていくことになるのですが、この主人公、なかなか良い性格をしています。見た目から感じる第一印象はクールなイケメンといった感じなのですが、予想に反して3枚目の面も強く、作中でほぼ唯一下ネタを言うキャラでもあります(笑)。それでいて正義感や優しさも持ち合わせており、ストーリーを進めていく度に愛着が湧いていきます。
ノベルゲーなどのストーリー重視のゲームにおいて、主人公に感情移入できるかどうかはかなり重要なポイントだと思います。少し前に、Switchで販売されていた古めの有名なノベルゲーをプレイしたのですが、主人公の性格が受け付けなくて、あまり気持ちが入り込めなかったんですよね。ストーリーは確かに変わっていて、販売当時は人気があったのも分からなくは無かったのですが・・・。
そういう意味だと、ソムニウムファイルの登場人物は主人公に限らず皆良いキャラクターで、好きなキャラを1人に絞るのが難しいところですが、敢えて1人(?)挙げるなら、主人公の相棒である超高性能AIのアイボゥでしょうか。普段は伊達と口喧嘩をしたり悪態をついていますが、ピンチの時は助けてくれる良いパートナーです。自分にもこんな可愛い相棒が欲しい・・・
②ストーリー展開
ストーリーは1本道ではなく、ソムニウム世界の中で伊達が取った行動によって、その後の展開が大きく変わっていく仕組みになっています。また、事件の真相や登場キャラクターの秘密などの謎について、選んだルートごとに、その一部だけが判明するようになっていて、色んなルートを進めるごとに少しずつ事件の全容が明らかになっていくのが心地よいです。
ネタバレしないようこれ以上の言及は避けますが、すべてクリアした後に改めて各ルートを振り返ってみると、さすがスパイク・チュンソフトさん・・・!と言わざるを得ない。ダンガンロンパやザンキゼロ、極限脱出シリーズなども過去にプレイしており、いずれも面白かったので、ミステリ要素のあるアドベンチャーゲームへの信頼度は高いですね。
また今作は、猟奇的な殺人事件の真相解明が主な目的ではありますが、キャラクター同士の絆や友情、愛情も大きなテーマとなっており、それが上手く中和剤として機能していると思います。その意味だと、みずき編が良かったなぁ・・・
③その他、まとめ
だいたい20数時間くらいで、全ルートをクリアしましたが、ギャグありシリアスありで、とても楽しめました。割引により税込み2200円くらいで購入しましたが、定価だと税込み7000円超なので、それに見合っているかと言われると、うーんという感じですが・・・。
この手のノベルゲーやアドベンチャーゲームは、物語の真相にたどり着くところがゴールで、RPGにおける裏ボスやアイテムのコレクションなどのやり込み要素による水増し(?)がし辛いので、それを含めたプレイ時間換算で価格を比較すると、どうしても割高に感じてしまう面がありますね。
コストの面を無視すると、クリアまでにかかった時間は短くはなく、かといって長すぎもせず、ちょうど良いボリュームだと思います。続編は無いだろうなぁと思いつつも、期待してしまう自分がいたり。
またこういうゲームがやりたいので、今後もセール情報をチェックしつつ、気になったゲームを遊んでいきたいですね。
コメントを残す